カナダの4年制大学はほとんどが公立の学校で、地元の学生にとっては高校を卒業してから自分の進路の専門性を高める為に通う学校機関です。カナダの大学では、世界的にみても質の高い専門教育をうける事ができ、世界各国から留学生達が集まります。カナダの4年制大学を卒業しますと、Bachelor Degree(学士号)と呼ばれる学位を取得できます。
入学条件も大学や入学したい学部によって異なり、ご自身の目的/目標に応じて入学をします。カナダの4年制大学では留学生も多いですが、カレッジに比べると日本人の留学生の割合は低いと言えます。カナダの大学に進学すると、専門分野でのスキルアップと英語力のアップができるだけでなく、在学中にCo-opやインターンシップを経験し職経験を積む事ができるので、特にトロントやカナダで長く住みたい人や海外でプロフェッショナルに活躍したい人にオススメです。
カナダの大学の多くは州立大学で、その教育水準は先進国の中でも高いと言われています。カナダの大学は欧米・中南米でも認知度が高く、カナダの大学の卒業生達はカナダのみに限らず世界中で活躍しています。州立大学が多いため大学の教育水準は均一的で、どの地域でのどの大学でも質のよい教育が受けられます。
最近では大学も近くにある産業と密接に関わっていく傾向にあるので、州や都市ごとに強い分野の特徴が異なってきます。例えばトロント大学のような大都市部にある大学では、現地に集まる金融系の世界的な大企業との提携co-opプログラムなどが行われているのでビジネス系に強いのに対し、アルバータ州のアルバータ大学では、鉱物系の産業が盛んなので、エンジニア系のプログラムが強いと言われています。
カナダの4年制大学への留学での魅力のひとつは、在籍中に働く事が認められている事です。カナダの公立大学に通う留学生は学期中の週20時までのパートタイムの就労が認められています(2021年5月現時点)。秋学期と春学期にフルタイムで授業を取っている間も大学の外で就労ができるようになっています。また、夏休み(5月頃~9月頭頃)の間はフルタイム(週40時間)で就労することができます。大学のco-opのプログラムやインターンシップを利用して、大学卒業後を見据えた職経験を積むことができること、そして学期中にパートタイムで働けるので生活費の一部をカバーできる収入を得ることできます。
カナダの大学に通う事で身に付ける専門分野での知識・スキルは、カナダや日本に留まらず世界中で使えます。カナダの大学は教育水準も高い事から、欧米での認知度も高く日本のみならず海外での就職にも強みになります。また、(もちろん努力によりますが)カナダの大学留学で培う英語力は、英語を第一言語とする人と同様とみなされますので、日本でも英語圏でも就職の際に英語が理由で跳ね返される心配が少ないです。
カナダの高校を卒業する
現地の高校を卒業して4年制大学に入学するという方法です。この場合は、現地の高校の成績を使って直接大学に入学することが出来るという点に加えて、現地の大学の情報を得やすく、スムーズに進学が出来るということが言えます。
カナダのカレッジに通う
これは、日本の高校を卒業した後、コミュニティカレッジ(短期大学)に入学し、その後4年制大学の2年次、または3年次に編入するという方法です。コミュニティカレッジは4年制大学よりも入学の条件が緩いことが多く、TOEFLの点数や高校の成績、または自分の英語力にまだ自信がないという方におすすめです。そして、ほとんどのカレッジは4年制大学よりも学費が安いため、4年制大学に入りたいけれど4年間通うには学費が高すぎる、と考えている方には学費の節約にもなるのでおすすめです。また、ある程度の英語力があればカレッジに直接入学することも出来ますが、学校の条件に英語力が満たないという方は3ヶ月~1年程英語集中コースに通って 英語力を付けてから、カレッジに入学するこという方法もあります。
直接大学へ入学する
そして、3つ目の方法は、日本の高校を卒業してから直接4年制大学に入学するという方法です。この場合、高校での成績・TOEFLの点数・エッセイなど、大学側が求める高い条件を満たしていることが必要です。入学してすぐに現地の学生と同じ位の英語力や理解力を求められるので戸惑うこともあるかもしれませんが、1年生から4年制大学で質の高い授業が受けられるということで、英語力に自信のある方にはおすすめです。
入学基準は、大学や学部によって異なります。一般的には、選考基準は高校または短大での成績が主になります。また、高校や短大の先生や講師からの推薦書、志望動機を書いたエッセイの提出が求められることもあります。また面接などが行われたり、デザイン系の学部であれば自分の作品などのポートフォリオを提出する場合もあります。
ほとんどの留学生の場合は、IELTSまたはTOEFL (アカデミック用の英語能力テスト)のスコアの証明が必要です。大学や学部によって入学に求められる英語のスキルは違うので、申請前に英語のテストの必須スコアを大学のウェブサイトで確認し、それを目標に英語の勉強をする事が重要です。また大学付属のESLのプログラムや提携語学学校の進学コースで入学基準に見合う英語力をつけてから、入学する事が可能な大学や学部もあります。
トロントの大学には、9月と1月で年間2度の入学するタイミングがあります。(学校によっては5月に入学できるところもあります)高校の卒業の時期からみて、一般的に現地の学生の多くは9月に入学しますが、カナダの大学には入学式や卒業式がないので、1月または5月に入学をしても全く問題はありません。
カナダには多くの大学があるので学部や学費などについてしっかりと情報収集をして自分の目的に合った学校を見つけましょう。また、ビザの情報やカナダについても理解しておくことが必要です。
入学を決めたら入学手続きに移ります。手続きの際は自分が入学基準を満たしているかどうか(TOEFL・IELTSなどのスコアや、資金について)、また願書の締切日等をきちんと確認しましょう。
入学手続きに辺り、デポジットとして授業料の一部を納入する必要がある学校もあります。
入学手続きが完了するとアクセプタンスレター(入学許可書)が届きます。Study Permit(就学許可書)の申請に必要になるので大切に保管して下さい。そして、手続きと同時に渡航の計画もしっかりと立てましょう。
入学許可書が届いたら渡航に向けて準備を進めましょう。
他にも予算の確認など渡航に向けて余裕を持って準備をしておくと良いでしょう。
カナダに入国し、学生生活がスタートします!!!
それぞれの大学ごとに寮などの指定の宿泊施設を持っている場合もあります。またホームステイ先の紹介等もしている学校もあります。
寮での生活は他国の学生も含めての共同生活となるため、楽しく友達もすぐにできるでしょう。その反面、大学の学科は英語で学び、また現地の学生にも手がかかる宿題がたくさんでますので寮での勉強は難しいかもしれません。大学の図書館を使うか、ホームステイや学外で部屋を探すなど勉強ができる環境をしっかり確保しましょう。
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