ポスグラ(PGWP－Post Graduate Work Permit)について

ポスグラ(PGWP－Post Graduate Work Permit)とは

カナダでは高等教育機関(高校卒業以上)のプログラムを卒業した方が申請できるポスグラ(Post Graduate Work Permit)という制度があります。このポスグラは、ワーキングホリデーで入国の際に発行されるオープンワークパーミットと同じ種類となり、期限付きですが最長3年間(期間は人によって異なります)働くことができるビザとなります。カナダで専門職で長期間就労を希望されている方、またカナダへの移民を狙っている方には貴重な制度です。ここではこのポスグラの制度と特徴についてご紹介していきます。

POINT1：ポスグラ(PGWP)とは

ポスグラは正式名称でPost Graduate Work Permit(PGWP)といい、カナダの高校卒業以上の高等教育機関の一定のプログラムを卒業した方が申請できる、雇用主の縛りが無いタイプの就労ビザです。雇用主の縛りがないため、申請の時点で雇用主からのサポートなどは必要ありません。ビザの期間中一定の職業を除く職業で自由に就労をすることができます。雇用主の変更も可能です。
ただし、だれでも申請ができるわけではなく、カナダ政府指定の高等教育機関のプログラムを卒業した人でなければいけません。最短でも8カ月以上のフルタイムのプログラムの必要があります。

POINT2：ポスグラ(PGWP)の詳細

ポスグラはその期間が最長3年間となることから、移民を目指す方、またワーホリに与えられる期限1年ではなかなか難しい専門的な仕事に就くチャンスが生まれやすいため、様々な方にお勧めできる制度です。

POINT3 : ポスグラ(PGWP)申請に必要な条件

上記の通り、ポスグラは雇用主を限定せずに働くことができる大変貴重なビザです。申請資格は下記のとおりです。

ポスグラ申請条件

• 今までに一度もポスグラ申請をしたことが無い
• カナダ移民局指定のプログラム(Post-Secondary)を卒業している
• 上記プログラムは公立カレッジもしくは大学以上のプログラムで、8カ月以上のものであること(2020年4月現在)
• 上記プログラムはフルタイムかつ通学を要するもの(オンラインのプログラムは不可)

POINT4 : ポスグラ(PGWP)申請の流れ

• ご希望の進学先・プログラムを確認

  まずは進学先のプログラムを決定しましょう。最短でも8カ月、大学のプログラムともなれば4年間英語もしくはフランス語での学習となります。ご自身の興味のある分野、しっかり学べる分野を慎重に選んでいきましょう。また私立カレッジや公立カレッジ・大学等基礎コースの場合にはこのポスグラの申請資格がない場合もございます。ポスグラを強く希望されている場合には専門家にしっかりご相談ください。
  

  • カレッジ・大学留学
  • 公立カレッジ

• カレッジ・大学への申請資格を満たす(数か月~)

  カナダの教育機関の場合、学歴(高校卒業もしくはそれ以上の場合あり)、英語力に加えて場合によっては専門分野の基礎知識や就労経験などが要求されるものもあります。英語力やそのほか必要条件を満たすための準備をしましょう。また、同時に申請に必要な書類などの準備もしていきます。
  

  進学準備コース

• カレッジ・大学プログラム卒業(8カ月~)

  いよいよプログラムの開始ですね。将来のためにしっかりと勉強して卒業を目指しましょう。プログラムはDiplomaはおよそ2年、Advanced Diplomaは3年、Post Graduate Certificateは8カ月~1年、Degreeは4年が平均的なプログラム期間です。
  

• プログラム卒業後、ポスグラのビザ申請開始

  無事にプログラムを卒業されましたらいよいよポスグラのビザ申請となります。プログラムを卒業してからビザの申請までは180日(2020年4月現在)が期限となっております。この申請期限を過ぎないようにしっかり申請しましょう
  

• ビザ認可・就労開始

  無事にビザ申請が承認されポスグラが降りたらいよいよ就労が可能となります。永住権を目指されている方は永住権申請に必要なポイントをしっかり稼げるよう、ご自身の学習分野とスキルドの職種をしっかりご確認してください。
  ※永住権申請やビザ申請等に関しては弊社では詳細なご案内や回答は致しかねます。資格を持った移民コンサルタントや移民弁護士をご利用ください。