IBTカレッジの見学に行ってきました

こんにちは！先日IBTカレッジに見学に行ってきましたので、授業体験やカレッジの雰囲気についてご紹介します。IBTカレッジは、トロントのキャリアカレッジで、トロント市内地下鉄・シェパードヤング駅から徒歩2分ほどの距離にあるビル内の5階にキャンパスがあります。全生徒数は季節によって多少の変動はあるようですが、南米・中東・アジアなどからの生徒さんが現在130人程度在籍されており、日本人の生徒数は2019年1月時点で11人と10％以下の割合となっています。コースは大きく分けて5種類あり、特に人気なのがビジネスプログラムとトラベル＆ツーリズムで、これらのコースにはCO-OP付となっています。レセプションは簡易的ですが、ここで受付や生徒さんのTTCの割引用のIDなどが発行されています。

今回参加したクラスは”Canadian Business Law”

今回参加させていただいたクラスは26週間のビジネスマネジメントコースの2週目で、科目は”Canadian Business Law”です。会社の法律違反・契約違反と思われる行為があった場合、どのように交渉していくか？雇用者側と従業員側で交渉の機会を持つ、第三者の介入を持って交渉する、仲裁による解決を図る、そして裁判を行う。内容がとても専門的で単語や表現が難しく、かなり集中力が必要な授業です。科目にもよりますが、今回のクラスでは生徒同士がディスカッションなどを行う場面はなく、基本的にインストラクターが講義を行う形で進められ、質問がある場合は挙手して質問します。他の生徒さんたちの質問もレベルが高く、皆さんが強い興味を持って授業に参加されていることが伺えます。

総合的なビジネスマネジメントに関するスキルを身に付けることができる

今回の科目の『ビジネス関連の法律』については3週間に亘って授業が展開されますが、他の大学でも使用されている一般的なカナダの法律に関するテキストを使用しており、科目の終了時にテストを受けます。成績は授業への出席率、参加態度、テストの成績とプレゼンテーションで判断され、全ての科目で70％以上を取得し合格する必要があります。このビジネスマネジメントコースでは、法律に始まり、ビジネスコミュニケーション、パソコンスキルを学ぶMSオフィス、マーケティングやアカウンティングなどビジネスに関する11の科目が用意されており、26週間で総合的なビジネスマネジメントに関するスキルを身に付けることができます。のうち3つの科目でプレゼンテーションの機会があり、また26週終了時にインストラクターとの模擬面接が行われます。

何れのコースもCO-OPの有無を選ぶことができ、CO-OP付プログラムの場合は4か月から8か月のアカデミック授業の後、授業期間とほぼ同程度の期間就労体験ができます。就職活動においては、レジュメの添削や面接の練習などのサポートを行っている学生サポートデスクがあり、またインストラクターからもアドバイスが受けることができます。一ヶ月に一度程度企業から学生の受け入れの申し出があり、また過去の生徒さんの就職先のリストから、企業の紹介を行っているそうです。但し、基本的に就労先はご自身で見つけていただくこととなります。

通学中も20時間まで就労することが可能であるため、仕事と学習を両立している生徒さんも多いです。コースによって、午前クラスのみ、午後クラスのみ、午前・午後両方、夕方のクラスなど時間帯が様々で、授業の早退や午前・午後の授業の振り替えなどは相談の上で寛容に受け入れられているようです。今回のビジネスマネジメントコースを受けられている生徒さんのバックグラウンドは様々で、カナダで就労する前にビジネススキルを身に付けるために受講されている方、母国でビジネスをしていた経験がありカナダでのビジネスに関してより深く学ぶために受講されている方、また母国で既にビジネス関連の学士号などを取られており追加の知識を得るために来られている方など、意識の高い方が多く在籍されています。

IBTカレッジではコースを5つ用意

IBTカレッジではコースが5つ用意されており、その内の4つのコースは、ビジネスプログラム、トラベル＆ツーリズム、インフォメーションテクノロジー、ヘルスプログラムとなっており、5か月から8か月の受講でディプロマが取得できるアカデミック授業のみのコースと、8か月から1年（4か月から8か月のアカデミック授業の受講と4か月から6か月のCO-OPでの就労）でディプロマの取得と就労が可能なコースがあります。フライトアテンダントのコースのみCO-OPの用意がなく、週に2日の受講、合計8週間の短期コースとなっています。入学に求められる英語力はIELTS5.5相当となっており、コースへの申し込みには事前学習が必須となります。

まとめ

IBTカレッジはビジネスやツーリズムなど専門的な分野を学ぶキャリアカレッジです。語学学校では、他国の生徒さんと楽しく学習したりアクティビティで交流したりすることが醍醐味ですが、キャリアカレッジにおいては、専門分野を学ぶために求められる英語力は高く、また自身の学びたいという姿勢がとても大切になってきます。またCO-OP付のコースを受講する場合、アカデミック授業の後に就労が待っているため、授業後にどのような仕事を経験したいか、学習内容をどう生かしたいか、現地での就労を見据えて授業に励む必要があります。授業は4か月から8か月と期間も比較的長く、緊張感を持って留学生活を送ることができるため、ある程度の英語力を身につけた上で、実践的なスキルを学びたい方にはぜひ挑戦していただきたいです。